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「アドリブはどうやってマスターするの?」との質問を時々受ける。方法は人様々だが私は「先ず最初にコピーありき」と思っている。先日、NHKの番組で秋吉敏子さんもスイングやモダンの巨匠ピアニストの演奏を徹底的にコピーしたと語っておられた。
アドリブは決してでたらめを演奏する訳ではなくコードに沿ってフレーズを作るのだが余りコードにばかり拘り、頭で組み立てると誠につまらないソロになる。そこへ行くとジャズの巨匠のアドリブは実に味わい深く、かっこいいのだ。コピーを通じてこのかっこよさを懸命に追い求めるのである。
ジャズを始めた頃は練習でいきなりソロをやらされた。コピーである程度感覚を掴んでおくとフレーズはでたらめ臭いが何とか格好がつくようになる。これって水泳を教えるのにいきなりプールに放り込むのに似た方法ではあるが。
自分のスタイルや好みは年と共に変わってくる。それに応じて影響を受けるプレーヤーも変遷していく。然し、最初に徹底的にコピーしたプレーヤーの影響はいつまでも体の隅に残っているのである。まるで「初恋の人」の思い出のように。 |